最初の狩人、ゲールマン のバックアップ(No.6)

資料 Edit

 関連テキスト
 台詞

考察 Edit

狩人の夢の中で主人公に助言する右足が義足の老人。
彼の寝言からビルゲンワースの学長ウィレーム、およびローレンスのことも知っているあたり、ビルゲンワースに近しい人物だった可能性があるが、学徒であったかどうかは不明。
夢の中で主人公を(曖昧なことを言いながらも)助言者としてアドバイスする立場でありながら、最終的には主人公に選択を迫り、ことの返答次第では敵対したりする複雑な人物。
しかし彼自身は狩人の夢に居続けること自体は寝言から察するに苦痛に感じており、行動と本心の間に矛盾が生じている。

肉体はどこへ消えたのか Edit

メンシスの悪夢が交信の末に悪夢の上位者(「感応する精神」「呼ぶものの声に応える」)と通じたことで形成を成し遂げたことに対し、狩人の夢は3本目のへその緒で夢の形成に至ったということが読み取れる。
(メンシスの悪夢自体はメルゴーとの邂逅とは別である可能性がある)

全ての上位者は赤子を失い、そして求めている
故にこれはメルゴーとの邂逅をもたらし
それがメンシスに、出来損ないの脳みそを与えたのだ
(3本目のへその緒)

悪夢の上位者とは、いわば感応する精神であり
故に呼ぶ者の声に応えることも多い
(カレル文字「月」)

夢の形成が夢を望む者の願いや思想が悪夢の上位者によって形どられるものなら、狩人の夢も同様に3本目のへその緒で上位者の赤子となった"誰か"の意志によって形成された、つまり意図して作り上げた夢ということになる。
もし狩人の夢の3本目のへその緒を使用した"誰か"がゲールマンならば、
祭壇に3本目のへその緒が今尚置かれている以上、上位者化した姿の彼の肉体は朽ち、意志だけは夢の中に漂っている状態とも考えられる。

狩りの違い Edit

作中の狩人らとゲールマンの狩りは思想的に違う部分が存在する。
彼の仕掛け武器「葬送の刃」の名前およびテキスト内容からわかるとおり、ゲールマンの狩りは娯楽や怒りではなく葬送という弔いの思想を持っているということ。
もともと獣の病はヤーナムの中では感染の危険性もあるという不確かな真実が広まっているうえ、治療法も見当たらない状態。
ヤーナムを治める医療教会、ならびに民衆らが狩人による獣狩りを認識し、必要としている状況というのは殺すことでしか現状を打破する方法がないことの表れでもある。
そういった殺人行為が正当化されてしまう残酷な状況を葬送として位置付けていたのがゲールマンだとうことになる。
しかしそのゲールマンから始まった狩人と工房は、時を経て枝分かれしていき、弔いとは程遠いものへと狩りの思想が変化していったと考えれる。
研究を名目にした医療教会の狩り。狩りに娯楽性を求めた火薬庫。

狩人など、この人殺しが!
獣だと?獣だとっ?
あんたに何が分かる!
俺だってなあ!
(身を窶した男)

ただしデュラのように獣を狩ることすらもやめることは違うようである。

工房の異端「火薬庫」との交わりで知られるデュラは
ごく優しく、そして愚かな男だった
故に旧市街の惨状に絶望し、狩人であることを止めたのだ
(灰の狩装束)

先述したとおり獣狩りは残虐行為と同義であるため獣の命を救う人道的対処は確かに必要ではあるが、それは逆に獣化していないヤーナムの人々の安全を蔑ろにしていることと同じ。
デュラが愚かと称されているのは、恐らくはこういった悲劇的な状況に向き合いきれなかったが故に出た彼なりの答えのことを指していると考えられる。

ゲールマンの意志と主人公の選択 Edit

ゲールマンの考える狩りが葬送、弔いならば、
狩人の夢で助言者である彼は、同じ思考を他の狩人に継承するためだと考えられる。
狩りとはかつて人であったということを理解し弔うことこそが狩りであり、狩りは没頭するものではない。
ゲールマンが持っている狩りの思想を受け継がせるための場所が狩人の夢であり、それに依る主人公はいわば教え子とも言える。
大樹の下で問われる目覚めを受け入れるか否かの選択肢は、主人公が見出した狩りの意味を試すための問いかけだと。
狩りは夜明けと共に完結する。そしてまた次の獣狩りに備える。狩りに終わりが来るならそれは望ましいものだ。目覚めを受け入れないということは狩り続けたいという思いがあるからとしか考えられない。
ゲールマンの質問の意図はそういった意味が含まれていると考えられる。

(任せないを選択)
なるほど、君も何かにのまれたか。狩りか、血か、それとも悪夢か?
まあ、どれでもよい
そういう者を始末するのも、助言者の役目というものだ…

しかし獣の病蔓延の原因をつぶすまでの期間で、プレイヤーはゲールマンの寝言を聞くことが出来る。
狩りに確かな意志を持って行っていたはずの彼が、夢という形で意図的にこの構造を生み出した可能性があるにも関わらず、疲れ、泣いている。
端々に伝わるローレンスとの関係などから、友の帰りを待っているのだろうか。
真相は曖昧だが、目覚めを拒否する選択には悪夢や狩りなどを続けたいことの他に、別の意志が主人公(プレイヤー)にもあったのかもしれない。

コメント Edit

最新の10件を表示しています。 コメントページを参照 画像を非表示

  • もともと獣の病は感染の危険性もあるため←これって根拠ある?全見出しに共通するけど何を主張したいのか分からないので、ただのダラダラした文章にしか思えない。長いのに読み損って気分。もっとハッキリ主張を書くべきだと思う。ブラッシュアップに期待。 -- 田中太郎? 2016-03-13 (日) 11:04:26
    • 感染もなにも獣の病ってそもそも人間が元々背負ってる原罪のようなものですからねえ。 -- 2022-10-18 (火) 10:54:48
  • 自分も感染は根拠のないもので、古狩人の、血は右足から来るみたいな迷信と一緒だと思う。本物のヨセフカも、どうやら医療協会がらみの実験を行ってたから、中に入れたくなくて、その迷信に頼ったんだろう -- 2016-03-14 (月) 10:30:03
    • そもそも狩人まで迷信(感染)を信じてるんだから、あそこで「感染の危険がある」と言って中に入れようとしないのはごく当然のことだよな -- 2016-03-20 (日) 22:17:05
  • ビルゲンのメモで啓蒙的真実として獣と人が同じものと把握されてるわけだから、医療協会が獣の本質わかってないなんてことないんじゃない?古狩人のテキストは単に右足からという部分を指してるだけかと。それに獣の発見が血からだしね。人の本質が獣なることは血というものに根付いてるからとも解釈できるよ -- 2016-03-14 (月) 17:05:28
  • ちょっと整理しようか
    本物ヨセフカが信用ならない理由が医療教会の実験の内情が把握されるからというのは、医療教会本部から離れて行ってる事実があるから考えにくい。あんなところで実験なんて危なすぎるし秘密が漏れやすい場所。教会内のほうがまだ安心できる。獣の治療ならサンプルがいたるところにいる効率さがある。
    獣化が血の誘いからというのは抽象的な表現の類いと見たほうが分かりやすい。ていうかヤーナムは血を飲む文化があるんだから、血にすでに存在してる獣の素質を自ら接種してるようなもの。それでも人の理性を保つのは人の名残を残すもので、トップハットとか仕込み杖なんかに書いてある人の痕跡を感じとることで人に留める。ガスコインなんかは特にそうで、狩りに猛進して人らしさを忘れてる。「誘い」っていうのは血に執着してしまうことによる人らしさの消滅=獣化という意味で、病の感染とはまた意味が違う。ただ、血が獣化を広げるという意味では感染という表現でも間違ってはないと思うよ。寄生虫が寄生した宿主を無意識下でコントロールして感染拡大していくように、ヤーナム民が無意識下に持つ血への魅力が更なる獣化を促進させることは感染と変わらない -- 2016-03-15 (火) 06:58:28
    • その人らしさの消滅→獣化
      というものが実際に獣の病の感染として表層化してるのでは?
      その獣化を促進するのが赤い月、儀式ということで -- 2017-08-03 (木) 19:41:47
  • ヨセフカが感染するからって言ってるよ -- 2016-03-13 (日) 12:33:22
    • なるほどヨセフカかー。うーん・・・。1.古狩人の腕帯 古い狩人の腕帯 感染を防ぐため、何重にもきつく布を巻いたもの もっとも感染それ自体は、根拠のない流言にすぎない。←これ読む限り感染するかどうかは疑問。2.ヨセフカが証言したとしてそれは信用に足るものなのかな?3.人の本質が獣であり、血による誘惑が獣化を引き起こす(エミーリアの祈り台詞)なら、感染するものではない。と思う。どうでしょう、他に感染すると明言されてる資料はあるかな。 -- 田中太郎? 2016-03-14 (月) 06:41:41
      • 獣化現象は「獣の病」としてヤーナムに蔓延る風土病というのが基本設定であり、ヤーナム住人の常識
        ゲームを進めて明らかになる真実とはまた別の話 -- 2016-06-03 (金) 00:25:56
      • ヤーナムに居る限りは外から来た奴も感染伝播し続けるしなぁ。感染しないならラスボスの存在全否定に成る。 -- 2016-07-25 (月) 00:51:23
  • 「その残酷な運命を忘れない狩りをゲールマンは持っている。」<=この文章の意味がわかりづらい -- 2017-01-17 (火) 20:19:22
  • ゲールマンの肉体ってゴースの遺子だと思っていたが。泣き声、戦い方が似てる気が・・・。
    ゲールマンは最初の狩人としてあの村の惨劇に参加していた。そして獣の病を滅ぼすためかなんか(幼年期エンドの主人公のように)でゴースの力を求めた。その結果ゴースの遺子を体(へそ)に植え付けられた、的な。だからゴースの遺子を倒すとゲールマンは穏やかに眠るし、マリアはゲールマンを師としていたからこそ村の秘密、ゲールマンの末路を必死に隠したのかも。 -- 2016-08-26 (金) 23:51:49
    • う~ん、似たような議論はどこでもあるんですが似てるから同一というのは、極めて主観的な意見です。故にそれは共有できない。次にゲールマンが漁村の一件に参加しているというのも何の論拠もない。より怪異なる存在を狩り始めたのはルドウイーク以降とされてますから、むしろ矛盾している。ただゴースの遺子とゲールマンに何か結び付きがあるという意見は興味深いし賛成します。しかしどのような関係性なのかは具体的な材料がないかと。
      ここからは私個人の意見ですが狩人に助言し、獣や怪異を倒させるのがゲールマンの役目だとすれば、主人公がゴースの遺子を倒した訳ですから大きな問題が片付いて一安心と。なんだ、それだけか。って感じですがそれ以上の手がかりがない訳で…。
      じゃあ、ゲールマンの死体は何処なのか。私が思うに文明社会で人間の死体は普通、墓に収まるものだと考えます。ローレンスみたいに祭壇に飾られるのは稀有なパターンです。それにゲールマンは獣の病が広まるずっと昔の人物です。獣になったローレンスはともかく、ただの人間の死体は残ってないんじゃないですかね…。それにルドウイークの記念碑とかもないんですからゲールマンの墓も登場しなくても不自然とも思いません。
      第一、三本目のへその緒を使用したら無くなるでしょうが。なぜゲールマンの肉体が消滅してへその緒が残るのか。逆なら分かりますが。あれは未使用のまま、工房に残された。それ以上でもそれ以下でもないでしょう。 -- 2018-04-30 (月) 03:03:46
      • 実は、DLCトレーラーの最初のシーンでゲールマンが漁村を歩く姿が映ってるんだよなぁ。だから漁村の惨劇に参加していたと言うのはあり得ないわけではないと思う。。。 -- 2018-04-30 (月) 08:59:32
      • マリア関連を詳しく見ればゲールマン自身も漁村に居たのは間違いないと思います。ゴースとの邂逅とへその緒の所持、使用は繋がっているかもしれません。ただ、悪夢としてずっとあの惨劇の漁村、冒涜的な実験の数々が残っており、それにゲールマンが苛まれて苦しんでいるというのがまずあって、主人公がそれを恥として隠しているマリアを倒して漁村の秘密を暴き、ゴースの遺志(遺子)を悪夢から解放してやったため、マリアと何らかのつながりがある人形も、ゲールマンもスッキリするということだと思います。 -- 2018-05-03 (木) 16:11:38
  • 日本語が下手なせいか、何を言ってるのか、文脈から理解できない -- 2018-08-07 (火) 00:27:31
  • ややこしくさせてるのは「最初の狩人」っていう名称よね。そもそも獣の病の流行以前から狼男伝説っていうかたちで獣の病の発症はあって、ゲールマンはそれを狩る狩人のひとりでビルゲンワースとの関わりがあったのはその頃でしょう。ただし、ゲールマンの二つ名である「最初の狩人」っていうのは「最初の夢の狩人」っていう意味で、月の魔物によって狩人の夢に囚われた最初の狩人ってこと。月の魔物は獣の病を克服して上位者に至った古代人で、新たに上位者に至る人間を育成するために狩人の夢にゲールマンを捕らえたわけで、それを救うため或いはかつて獣の病の克服した者がいたことを知ったことでローレンスは獣の病克服の研究を行ってたわけですよ。 -- 2022-10-18 (火) 11:24:38
    • 地下遺跡が栄えた頃に既に獣の痕跡はありましたし、狼男伝説云々についてはテキストや描写にありません。月の魔物が獣の病を克服した存在という描写もなければ、“人”と定義することもできません。ゲールマンが病の流行前から狩人としてビルゲンワースと関りがあったと自分から書いておいて「最初の狩人」という二つ名を「最初の夢の狩人」とするのは順序が矛盾してますし繋がってないです。 -- 2022-10-25 (火) 10:58:03
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