最初の狩人、ゲールマン のバックアップ(No.11)
資料
考察
狩人の夢で主人公に助言する右足が義足の老人。 思想の違う「狩り」
終盤における選択肢で、介錯を拒否したときに発する台詞 「君も何かにのまれたか。狩りか、血か、それとも悪夢か?」 から、彼自身は狩人が狩りに没頭することも、夢の中にいつまでも居座ることも、血に酔うことも望んでいない。
狩人の夢の目的
狩りを弔いとして主人公に助言をするということは、ゲールマンが考える正しい狩人を育てるためということになる。
事実として狩人の夢を経験したと思われる鳥羽の狩人アイリーンおよび古狩人デュラは、どちらもゲールマンの思想が反映された狩り行為を行っている。 アイリーンとデュラについて
鳥羽の狩人として血に酔った狩人を狩る役目を担ったアイリーン。
獣狩りの必要性
アイリーンが担った狩人狩りと、デュラの狩人狩りには明確な違いがあり、
同時にこのデュラが抱いた心情ならびに行動というのは、そのままゲールマンが掲げた弔いとして狩りということがいかに理解されづらく、精神的に辛いものであるかという表れでもあり、 ローレンスとの関係
普段は姿を現さないが稀に寝言を言いながら眠っていることがあるゲールマン。
ローレンスの目的
カレル文字「獣の抱擁」で書かれている「獣の病の制御」をしようとして失敗したローレンス。
友との約束と本音
教室棟におけるメモからローレンスと狩人の夢に登場する「月の魔物」の関係が示唆されていること。
獣狩りに対する強い意志
狩人の夢の中で狩りの在り方を助言するゲールマンの意志の固さを示すものとして考えられるのは、彼の右足が義足になっていること。
多くの人が切羽詰まる獣の病の恐怖から逃れようとこの迷信を信じたことは想像するに難しくない。 漁村での出来事と現在の心境
ゲールマンに師事したという女狩人マリアの装束のテキストから、漁村における虐殺事件にゲールマン自身も関わっていたとされ、それを「好奇の狂熱」とも表現している。
主人公によって悪夢の一端を終わらせた後に聴けるこの台詞から、ゲールマンの中では虐殺事件に関して罪の意識から文字通りの悪夢として長らく苦しんできたと読み取ることが出来る。 肉体はどこへ消えたのか
メンシスの悪夢が交信の末に悪夢の上位者(「感応する精神」「呼ぶものの声に応える」)と通じたことで形成を成し遂げたことに対し、狩人の夢は3本目のへその緒で夢の形成に至ったということが読み取れる。
夢の形成が夢を望む者の願いや思想が悪夢の上位者によって形どられるものなら、狩人の夢も同様に3本目のへその緒で上位者の赤子となった"誰か"の意志によって形成された、つまり意図して作り上げた夢ということになる。 コメント
※できるだけ改行は控えましょう。(不必要にEnterで行変えない!) |
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照 画像を非表示