ヤーナム、というかビルゲンワースと聖歌隊の人々にとって、宇宙とは地下遺跡にあるものであり、イズの地に触れるものであり、また後には空にあると気付いたものである。
我々にとって、宇宙とは地球の外を指す言葉であり、夜の空の風景を指す言葉であり、世界体系そのものを指す言葉であり……と、前後の文脈によって意味が様々で挙げていけばキリがない。
が、少なくとも地下遺跡に存在する高次元暗黒を指す言葉ではない。
ゆえに我々が「宇宙は空にある。すなわち我々のすぐ頭上にこそまさに宇宙があるのでないか」などと言われて疑問符が浮かぶのも当然である。我々にとって宇宙は空にあるのが当たり前なのだから。
しかし、ビルゲンワース及び聖歌隊の人々にとっては違う。まず地下遺跡に宇宙があると知っていて、後に空は宇宙である(The Sky and the Cosmos are One.英語版のテキスト)と気付いたのだから、これは彼らにとっては驚きなのである。
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