ストーリー考察 のバックアップの現在との差分(No.29)
作中での主人公の行動主人公が一切喋らず、ナレーションもほぼ入らないため、どのような基準で行動しているかは分かりにくいが、 ゲーム内メモ(公式メッセージ)やNPCのセリフから、なぜ本編のような道筋を辿っていったかを知ることができる。 ヤーナム~オドンの地下墓 主人公は青ざめた血を求めてヤーナムへやってきた。 彼は血の医療を目の当たりする事になる………………………………………………………………………………………………………………………………………………… "ほう…「青ざめた血」ねぇ…" "フン!確かに、君は正しく、そして幸運だ" "まさにヤーナムの医療、その秘密だけが …君を導くだろう" "だが、よそ者に語るべき法もない" "だから君、まずは我ら、ヤーナムの血を受け入れたまえよ…" "さあ、誓約書を…" "よろしい。これで誓約は完了だ" "それでは、輸血を始めようか…なあに、なにも心配することはない" "何があっても…悪い夢のようなものさね…" "フフ………クックックック…………………" やがて主人公は、血の輸血によって意識を失っていった……………… この主人公は恐らく知的好奇心が非常に強い純粋で冒険好きの人間か、何等かの病に罹患した為にこのヤーナムという街へ治療を目的として訪れたただの異邦人か、 それかもしくは、"遥か東、人里離れた山間にある忘れられたこの"呪われた"街" にまつわる誠、奇怪なる風土病、"獣の病"について調査に来たいずこかの組織の 人間という可能性がある。医療教会の方針に基づく輸血を行った上記の車椅子を牽く獣人は"青ざめた血ねぇ…"と言ったが、これは推測する限りによれば、主人公が その口から"青ざめた血"という言葉を彼に放ち、それに基づいて何等かの質問や疑問を呈したからという可能性がある。どちらにしても、この獣人の男性からすれば 何処ぞからやってきた生意気な小僧っ子・小娘ごときが、異邦人としての立場を弁えずに医療教会の闇であり、狂気を支える柱であり、上位者への信仰の証でもある その"血"について話し出したのだから見下し、鼻であしらったのも無理はないだろう。どちらにせよ、教会からの血を輸血されれば後は獣か神に近き魔物となる以外 道はなく、もし仮に当人がその後より人間の姿を保ち続けたのだとしても、怪物や獣鬼の姿をとっていなければ脆弱な人間であるあまり、有象無象の仲間たちに狩ら れ、その浅ましい人生を終える事になるのは目に見えていたであろう。その為、特徴及び経歴はプレイヤーたちの自由であるが、忌々しいこの生意気な主人公がその 言葉を問いながら血の輸血とともに痛みを覚え、苦しみ、顔を歪めながら静かに意識を失っていくのを見ているのは、さぞ楽しかった事だろう…………… この獣人は慇懃無礼極まるこのひ弱な人間に対する礼儀と接し方を心得ていたのである その使命感や好奇心のいずれかが主人公の血や身体、そしてこのヤーナムの血の医療に基づく輸血液と共鳴し、失神後に主人公を贄(にえ)たらしめんとした獣憑きの 人狼は手を出せず、最終的にその身体は古代トゥメル人の魔術として知られる炎の魔力に焼かれる事になった。主人公はトゥメル人たちと同じ神秘と獣性を備えた人 間としての素質をこの瞬間に持ったのかもしれない。この時の人狼はこの主人公へ投与した輸血液と彼の身体との反応によってその血の海とともに主人公の目に映る ようになったのかもしれない そして狩人の悪夢からの使者が現れたが、この存在たちはこの異邦人と診療所に居た獣人の間の会話を見られぬように聞いていたのだろう、彼に備わった素質が人狼 を退けるとすぐさま出現し、驚き、恐怖する彼に覆い被さり、狩人の悪夢へ死を迎える度に誘われるように呪いをかけた。そしてこの時、主人公は意識を失いながら も聞いたのである 人形:"ああ、狩人様を見つけたのですね……" 気がつくと日は既に暮れており、診療所に人間の気配はなく、 階段の向こうからは何者かが肉を夢中で貪っているようなおぞましい音が微かに聞こえてくるのだった……………… 獣狩りの夜は既に始まっていたのである……… ギルバートに「青ざめた血」について尋ね、 血についての情報を独占している医療教会、その大元である大聖堂を訪ねるよう勧められる。 同時に、狩人の夢にて ゲールマンから自身の目的のためにも獣狩りをするよう言われる。 また、狩人の悪夢から逃れるためには、獣の病蔓延の原因を潰す必要があるというメモを見つける。 ヤーナムでは重要な情報を手に入れることができた。 "医療教会は俺たちを見捨てる気だ!あの月の夜、旧市街を焼き捨てたように" 「あの月の夜、旧市街を焼き棄てた」。 オドン教会~旧市街 "ビルゲンワースの蜘蛛が儀式を隠している" 大聖堂への途中、オドン教会の地下で「ビルゲンワース」と「蜘蛛」について知ることになる。 ゲールマンからは獣狩りの力を高めたいのなら、旧市街へ聖杯を取りに行くよう勧められる。 旧市街へ行く途中でアルフレートに出会い、「医療教会」「ビルゲンワース」について尋ね、情報を得ることができた。 旧市街では、「赤い月」と獣の病に関する手記を見つける。 旧市街で獣狩りをしていた狩人だったのだろうか、焼けて灰色掛かった男性の亡骸が灰に塗れた狩人の衣服を着て、 廃墟内の上階に孤独に置かれた、古い燃え尽きた椅子に腰掛けていた……………… その傍には彼が書いたと思われる煤けた手記が放り出されていた。だが床の上さえも、旧市街を獣鬼ごと焼き払った灰と煤で、闇の中白く覆い尽くされていたのだった かつては医療によって栄えていた限りなき荘厳なヤーナムの聖堂街下、旧市街も今となっては死と灰によって覆われ、炎獄を生き残った獣憑きたちが跋扈する死の街 と化していた。ヤーナム医療教会、彼らが望んだ上位者への信仰と渇望と羨望は彼らに繁栄をもたらし彼らに叡智を与えたが、それは彼ら教会の人間たちの心を知を 欲し、貪り、渇える獣へと変えてしまい、それはやがて、獣鬼と化し、果ては神にならんとする魔物になり果てるヤーナムの民衆たちの愚かな脳、そして内に宿る瞳 となってしまったのだ。彼らの心は上位者たちと何ら変わりのない狂気を生きる知性と、血肉を貪るが如く世界を貪る冒涜的なまでの獣性とそして、己の"知"を見失っ た己が魂に他者の"知"を与からせようとする愚劣且つ卑劣極まる人間性、を兼ね備えていたのだった。 "ウィレーム先生は正しい。情けない進化は人の堕落だ" 以下の文言は医療教会の創設者であり、最初の狩人ゲールマンの友人でもあるローレンスと考古学・歴史学の学舎ビルゲンワースの学長ウィレーム氏の会話の抜粋 である ※警句の文言はウィレーム氏の言葉となっている "ウィレーム先生別れの挨拶をしにきました" "ああ、知っている, 君も、裏切るのだろう?" "…変わらず、頑なですね, でも警句は忘れません" "…我ら血によって人となり、人を超え、また人を失う" "知らぬ者よ, かねて血を恐れたまえ" "…お世話になりました。先生" 会話を聞く限り、ビルゲンワース学長ウィレーム氏はこの上位者なる存在への昇華を目的とする狂気を拒み、敢えて人間としての慎ましき生き方を選んだと見える 尤も、ビルゲンワースが禁域の森や一部悪夢の世界へ呑まれて行った古代より後も主人公の前にて生存し続けているのを見る限り、彼は既に人間の領域には存在して いないと推察できる。更につけ加えるならば、上位者なる存在たちを学徒・墓暴きたちが認識してしまった時点で、これらの惨劇と狂気、冒涜の数々は既に運命づけられ ていたのかもしれない。そしてトゥメル人の女王ヤーナムの子供を奪い、その子供の泣き声による民衆の獣性暴発を誘い、その度に上位者研究の成果を隠し、月の魔物 となったローレンスの狩人の誘導・監視とヤーナム彼女の子供であるメルゴーなる赤子を"乳母"と称する女の上位者に監視・管理させ、メンシス学派の人間たちの狂気 と精神体を自身らの砦として再構築し、己が欲求の赴くがまま、意志の望むがままに神秘の智慧と力を、そして純粋なる生命を利用し続け、冒涜を繰り返したのである ヤーナムの民衆と医療教会は己が知の欲する処によりてその繁栄に満ちた文明を自ら滅ぼした。それは彼ら、人間自身の血に潜む獣のそれによる滅亡でもあったのだろう "赤い月は近く、この街は獣ばかりだ。もう全てを焼くしかないのか?" 「赤い月は近く、この街は獣ばかりだ」 どうやら特別な月が存在しており、そんな月の夜に獣が大量発生するらしい。 教会の工房~聖堂街~地下牢 ゲールマンにさらに、獣狩りに役立つ教会の工房へ行くことを勧められ、オドン教会を上ることになる。 教会の工房から聖堂街に出られ、今まで門に遮られていた場所にも行けるようになった。 聖堂街を探索していると、今まで見たこともない大男がおり、ヤハグルへと連れ去られてしまう。 ヤハグルでは、 「狂人たちの儀式が月を呼んでいること、秘匿を破る必要があること」 「その儀式は赤子を必要とし、その泣き声を止める必要があること」を知る。 赤い月と獣の病、月を呼ぶ儀式とその秘匿、秘匿する存在ビルゲンワースの蜘蛛と情報が繋がってきた。 大聖堂~ビルゲンワース 大聖堂へ、ギルバートの勧めや、ビルゲンワース進入の合言葉のために向かうことにする。(聖堂街道中のメモ) 大聖堂へ着いたが青ざめた血については分からず、 ギルバートに「ビルゲンワース」について尋ねてみるが、知らないと言われる。 オドン教会や旧市街、ヤハグルのメモから、ビルゲンワースの蜘蛛の秘匿を破る必要があると分かり、ビルゲンワースへ赴くことにする。 ビルゲンワースで赤い月について、蜘蛛と儀式の秘匿について詳しく知る。 ロマを倒し、秘匿を破る。 ヤハグル~メンシスの悪夢 ヤハグルで「メンシスの儀式」が獣の病蔓延の原因であると知り、それを止めにメンシスの悪夢へと赴く。 月の魔物戦 教室棟で青ざめた血と進化についてのメモを見つけ、青ざめた血とは何かを知る。 おそらく、以上が本編の流れである。 ヤハグルへ攫われることはプレイヤーの選択に委ねられている部分ではあるものの、 「見たまえ!青ざめた血の空だ!」は攫われることが前提であるメッセージであり、製作者側の意図した流れはこちらであると考えて良いだろう。 (青ざめた血の空について答えているインタビューを参照のこと。) ストーリー説明A以下は推測を含む、ストーリーの解釈の一つである。(編者:ari)
ストーリー説明Bストーリー説明C
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