青ざめた血 のバックアップソース(No.20)
#contents
*資料 [#od699f2c]
-ほう…「青ざめた血」ねえ…&br;確かに、君は正しく、そして幸運だ&br;まさにヤーナムの血の医療、&br;その秘密だけが…君を導くだろう
-「青ざめた血」を求めよ。狩りを全うするために
-見たまえ!青ざめた血の空だ!
-ローレンスたちの月の魔物。「青ざめた血」
&br;
-宮崎氏へのインタビュー
''In this game, the hero is motivated to set off following a hastily-written note&br;telling you to "seek paleblood to transcend the hunt".''
''The term "paleblood" is hardly used at all afterwards, though.''
Right.
I had considered making that a little easier to understand...but we wound up going with that.
I think there are two different ways you could interpret "paleblood" here.
One is the color of the sky after you defeat the Vacuous Spider and the Mensis secret ritual is revealed.
The sky there is a very pale blue, like a body drained of blood.
I think there's also a message placed in Yahar'gul, Unseen Village that calls back to that.
This is before the ritual is revealed, so when you're kidnapped and go to yahar'gul,
you don't know what it could mean yet.
Then, after the ritual, you could look at it again and it'll dawn on you...
That was my intention, anyway, but I have to admit,
that's probably a bit tough to pick up on (laughs).
But either way, this leads to the interpretation that "seek paleblood" refers to
uncovering that ritual and putting a stop to it.
&br;''ゲームでは主人公は「青ざめた血を求めよ。狩りを全うするために」という走り書きを出発点として動き出しますが''
''「青ざめた血」という単語はそれ以降ほとんど出てきませんね。''
そうですね。
もう少し分かりやすくしようと思っていたのですが、こうなりました。
ここでは「青ざめた血」を2通りに解釈できると思います。
ひとつは空の色。白痴の蜘蛛を倒し、メンシスの秘密の儀式を暴いたときの空の色ですね。
そのときの空はとても青白く、血の抜けた体のようです。
それを思い起こさせるメッセージがヤハグルにあると思います。
このメッセージは儀式が暴かれる前からあり、さらわれてヤハグルへ行った時にはまだ意味が分からないでしょう。
そして儀式を暴いた後、それをまた見て、やっと腑に落ちる…。
それが私の狙いだったのですが、ちょっと気付くには難しすぎたかなぁと、認めざるを得ませんね(笑)
しかしまぁ、いずれにせよ、これは「青ざめた血を求めよ」が儀式を暴き、
それを止めることを指すという解釈につながると思います。
&br;''Was it not reffering to the blood of the Great Ones?''
Right, that's another interpretation.
"Paleblood" is another name for the monster that comes from the moon under certain conditions.
I think there's another message in the lecture building that hints at this,
but I don't want to go into too much more detail here.
This is someplace where I want to leave room open for the imagination - both my own and the imagination of gamers.
&br;''上位者の血を指すというのは、違いますか?''
確かに、それがもう一つの解釈です。
「青ざめた血」はとある状態の月から現れるモンスターの別の名前です。
教室棟にこれのヒントとなるメッセージがあったと思いますが、これ以上はここで語るのはやめておきましょう。
これは想像の余地、自分自身とそれからプレイヤー両方の想像の余地、を残しておきたいところなので。
*考察 [#abda8001]
-''見たまえ!青ざめた血の空だ!''
このメッセージと走り書きとを合わせて「青ざめた血の空を求めよ」と読み
「メンシスの儀式を暴き、青ざめた血の空にせよ」と解釈する。(インタビューより)
&br;
-''上位者の血''
上位者の死血は青い血の色(正確には赤い血の中に青く発光する遺物がある)をしている。
&attachref(./jokets.jpg,nolink,20%);
&br;
--主人公の目的
青ざめた血は&color(blue){''上位者の血''};であり、&color(blue){''月の魔物の別名''};である。
また「狩りを全うするために」青ざめた血を求めているので、最終目的は狩りを全うすることである。
「狩りを全うする」については[[ストーリーライン>http://bloodborne.swiki.jp/index.php?%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E5%86%85%E3%83%A1%E3%83%A2#r116735a]]を参照のこと。
&br;
--主人公の動機
|主人公もまた、そうした病み人の一人であった… -公式ホームページ Story|Story&Charactersより|
病を治すためにヤーナムへ来たと考えるのが妥当だろう。
そう考えると、青ざめた血を求め、狩りを終えることで病が治るということになる。
しかし、狩りを終えることが病を治すことになるというのは少しおかしい。
そこで、もう一つの可能性として、主人公は上位者から病となる原因を受け、その復讐として狩りを全うしようとしているという考えも出てくるのではないだろうか。
もしくは、青ざめた血を手に入れた時点で病が治り、狩りをするというのはさらに復讐をするということかもしれない。
|公式ホームページにあるこの一文は、パッケージやオンラインマニュアルの同文では削除されている。|
意図的なものか行数の都合なのかを知ることはできないが、製作の過程でプロットが変更になった可能性も考えられる。
主人公が医療行為を求めてヤーナムを訪れたとする動機と、狩りを全うするという目的が繋がらないのはそのためかもしれない。
つまり、発売後のプロットでは、主人公の動機は不明であり、ただ「狩りを全うする」という目的のみである、という考え方もありうる。
&br;

-「青ざめた」に関する考察
青ざめた血が上位者の血を指すのは確かだが、
実際の月の魔物の血やアメンドーズの血は全く青ざめておらず、真っ赤である。
なぜ「青ざめた血」という呼称にしたのだろうか?
一つの仮説として、「青ざめた」というのは、人間の赤い血に反する隠喩として
「人間でない血」を指すための名付けであると考えてみたい。
--&color(Blue){空はとても青白く、血が抜けた体のようです};
青ざめた血というのは赤い血を体から抜き、上位者になることの隠喩であると考えるのはどうだろうか。
*インタビューに関する誤読 [#gf3007c9]
問題の記述は以下である。
#br
----
(インタビューより。尚、後者は宮崎氏自身が断定し語っているものの、前者は解釈のひとつとして認めるに留めており、確定要素ではない。)
#br
-「青ざめた」に関する考察に対する反論
宮崎氏のインタビューでは“青ざめた血”をモンスターの別称であると断言している。しかし上位者の血であるかどうかは解釈のひとつとしてしか扱っておらず、明言を避けた上で“自分自身とプレイヤー両方の想像の余地”を残したいとあるように考えが違うことを示している。
つまり“上位者の血を指すのは確か”という考察の前提を根拠として扱えるものがない。上位者の死血に関しても、“血の遺志を宿した遺物”が青く描かれているだけで、血液そのものが青という描写はない。
その上で宮崎氏が言及している“青ざめた血”から考えると、青ざめた血の空に現れるモンスターを指して“青ざめた血”という呼称になったと言える。
異形ですら赤の血が多いのに“人間でない血”を指すための名づけ、人間の赤い血の隠喩とするのは些か強引ではないだろうか。

考察議論:インタビューの翻訳を行った田中太郎氏は、&color(Red){「one another は同値関係を示すものであり、interpret には解釈以前に受け手の考えに関係なく完璧に通訳するという意味があり、空の説明が確定要素なら上位者の血も確定要素である」};としている。しかし反論を書いた名無し氏が問い質した所、その事実はなく、むしろ間違いであることが確認された。以降、田中氏からこの件に関するコメントは寄せられていない。コメント欄が荒れているが、これを区切りとして双方鎮まっていただきたい。

----
#br
まず、この項目は考察そのものではなく、
考察をする前提である資料の読解についての議論である。
そのため本来書くまでもない、および書くべきでない事柄である。
しかしながら、適切な読解が出来ておらず議論の前提すら成り立たない事態が生じてしまったため
あえてここに適切な読解について記す。
**適切な読解 [#y7e10a86]
さて、インタビュー記事は要約すると以下のようになる。
#br
青ざめた血は2通りの解釈の仕方ができる。
1つはロマを倒しメンシスの儀式を暴いた後の空の色だ。
この解釈は、「青ざめた血を求めよ」とは儀式を暴き、それを止めることを指すという解釈に繋がる。
もう1つの解釈は青ざめた血は上位者の血を指すというものだ。
青ざめた血は月の魔物の別名であるが、これ以上は話さないでおく。
#br
-''2つ/1つ/もう1つ''
宮崎Dはとても分かりやすく話をしてくれている。
2つの解釈の仕方があり、1つは~で、もう1つは~だ、と整理してくれている。
文章構造の枝分かれを示す表現だ。
コメント欄では同値関係と言ったことに対して批難があるが
構造的に「1つ」と「もう1つ」の位置関係は並列であり、等価である。
┌1つ
└もう1つ
&br;例を出して、より話を深める。
「うちには二人の息子がいる。
A:一人は明夫という。
B:明夫はやんちゃでいたずら好きだ。
C:本当に困ってしまうよ。
D:もう一人は浩史といって
E:こちらはおとなしい子だ。
F:手がかからなくていいんだが、反抗期がこわいんだ」
文章構造としては
A→B→C→D→E→Fと切れ目なくただ流れているのではなく
┌ 一人は明夫 ─ やんちゃでいたずら好き ─ 困る
└ 一人は浩史 ─ おとなしい ─ 反抗期が怖い
というように、並列表現が挟まることで構造の階層化がなされ
この場合では2つのまとまりが形成される。
本文のインタビューも同様に、この大きな枠組みで整理、理解することができる。

#br
-''interpret''
ここで英語の講義をするのは甚だ場違いなのだが仕方ない。
皆さんに知っておいてもらいたいのは「&color(Red){意味と訳は違う!};」である。
正直この言い方はあまり上手くないので今は意味がわからないだろう。
詳しく説明する。
&br;日本語には「ヤバイ」という単語がある。
我々は、ヤバイにはもちろん1つの意味しかないと思うだろう。
しかしながらヤバイには少なくとも2つの訳がつけられる。
 ''a.''アイツマジヤバイ(頭おかしい) He is crazy.
 ''b.''アイツマジヤバイ(テスト満点) He is excellent.
このようにヤバイは文脈によって意味する方向が逆になり
訳語は複数つけられる。
ではヤバイには2つの意味があるのか?
そんなことはないだろう。
中心となる、核となるヤバイの「意味」は「程度が甚だしい」であり
それが甚だしく良いか悪いか、文脈によって訳語が変わるだけだ。
卑近な例で分かりづらかったかもしれないが
このように、単語は核の意味、イメージがあり、
訳語はそれが文脈によって違った現れ方をしたものだ。
複数の意味があるのではなく、意味は1つでありながら、訳が複数できるというだけだ。
&br;さて、ではinterpretの話に戻ろう。
interpretには「通訳する、理解する、説明する、解釈する」など複数の訳語がある。
ヤバイは甚だしく良い・甚だしく悪いというように
甚だしいという点で共通点が見いだせた。
interpretの4つの訳語にはどんな共通点が見いだせるだろうか?
interpretの根本的なイメージは何なのだろうか?
&br;単語の「意味」を調べるときに役立つのは語源だ。
Online Etymology Dictionary(オンライン語源辞書)には
interは「間(あいだ)」であるが、pretについては起源不明であり
「広げる」もしくは「売買する、売る」ではないかと書かれている。
どちらにせよ、間で何かするという意味だ。
「通訳する」は2つの言語の間をつなぐこと
「理解する」「説明する」「解釈する」はAをBと理解するというように
2つの物事を意識し繋ごうとすること
どれも2つの間を何とかするという意味でまとめられるだろう。
今回であれば、青ざめた血は2通りにinterpretできると言われたら
青ざめた血という単語(A)とその意味(B)は2通りにつなぐことができる
と読むことができるだろう。
&br;本文の訳出を「解釈する」としたのは
宮崎Dがインタビューにおいて実際に「解釈する」と
日本語で答えたであろうと予想したためであるが
「理解できる」や「説明できる」と訳しても全く問題ないということは
ここまで読んでいただければ分かってもらえると思う。
#br
**誤読 [#we7cf887]
再掲しよう。
-「青ざめた」に関する考察に対する反論
宮崎氏のインタビューでは“青ざめた血”をモンスターの別称であると断言している。
しかし上位者の血であるかどうかは解釈のひとつとしてしか扱っておらず、
明言を避けた上で“自分自身とプレイヤー両方の想像の余地”を残したいとあるように
考えが違うことを示している。
つまり“上位者の血を指すのは確か”という考察の前提を根拠として扱えるものがない。

-インタビュー要約
青ざめた血は2通りの解釈の仕方ができる。
1つはロマを倒しメンシスの儀式を暴いた後の空の色だ。
この解釈は、「青ざめた血を求めよ」とは儀式を暴き、それを止めることを指すという解釈に繋がる。
もう1つの解釈は青ざめた血は上位者の血を指すというものだ。
青ざめた血は月の魔物の別名であるが、これ以上は話さないでおく。

#br
''「しかし上位者の血であるかどうかは解釈のひとつとしてしか扱っておらず、明言を避けた上で」''
#br
宮崎は異なる2つの意味で理解できるとしており、その2つ目が上位者の血であると明言している。
「解釈の一つとしてしか」ではなく可能な理解の「2つのうちの1つ」として述べている。
そして解釈であるから明言でないというのは、解釈という単語にこだわりすぎである。
前述の通り、理解や説明とも置き換えられると分かれば誤解に気付けるだろう。
#br
''「“自分自身とプレイヤー両方の想像の余地”を残したいとあるように''
''考えが違うことを示している。」''
#br
宮崎は2つ目の理解の仕方をはっきりと言っており、考えが違うなどとはどこにも書いていない。
「想像の余地を残したい」は「これ以上の説明を避ける」にかかっているのであって
「もう1つの解釈は上位者の血である」にはかかっていない。
本文では「これ以上の詳細は語りたくない。これは想像の余地を残す場所だ」となっている通り
月の魔物の別名という事実以上の説明を避けたいと言っているだけである。
#br
明夫と浩史の例で考えよう。
「もう一人は浩史と言うんだ。あいつは臆病でさ・・・おっとこれ以上はやめとこう
これは君と僕の想像の余地を残しておきたいところなんだ」
とつながっていたら
「二人目の息子は浩史であり、臆病である」と言っていいだろう。
「二人目の息子は浩史であるとは明言できず、違った息子がいるが、臆病である」とはならない。
君と僕の想像に任せられるのは、浩史の臆病さ以上の詳細情報についてであり、
もうひとりの息子についてではない。
#br
(著す、田中太郎)
*コメント [#u3e26602]
#pcomment(,reply,10,)
&color(Red){''&size(20){※できるだけ改行は控えましょう。(不必要にEnterで行変えない!)};''};
&color(Red){''&size(20){※ツリー化を心がけましょう。(レス書き込む前に(&attachref(画像置場/radio.jpg,nolink,ラジオボタン);)をチェック!)};''};
#br

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