ストーリー考察 のバックアップ差分(No.6)
#contents *作中での主人公の行動 [#c5c16721] 主人公が一切喋らず、ナレーションもほぼ入らないため、どのような基準で行動しているかは分かりにくいが、 ゲーム内メモ(公式メッセージ)やNPCのセリフから、なぜ本編のような道筋を辿っていったかを知ることができる。 #br ''ヤーナム~聖堂街'' -主人公は青ざめた血を求めてヤーナムへやってきた。 ギルバートに「青ざめた血」について尋ね、医療教会の大聖堂を訪ねるよう勧められる。 -オドン教会の地下で「ビルゲンワース」と「蜘蛛」について知る。 --ギルバートに「ビルゲンワース」について尋ねるが、知らないと言われる。 アルフレートに「医療教会」「ビルゲンワース」について尋ねる。 #br 同時に、狩人の夢にて -ゲールマンから自身の目的のためにも獣狩りをするよう言われる。 また、狩人の悪夢から逃れるためには、獣の病蔓延の原因を潰す必要があるというメモを見つける。 -ゲールマンに旧市街へ行くよう勧められる。 --旧市街では、「赤い月」と獣の病に関する手記を見つける。 -ゲールマンにオドン教会を上るよう勧められる。 聖堂街からヤハグルへ攫われ、 --狂人たちの儀式が月を呼んでいること、秘匿を破る必要があること --その儀式は赤子を必要とし、その泣き声を止める必要があること を知る。 #br ''大聖堂~ビルゲンワース'' -オドン教会のメモとヤハグルのメモから、ビルゲンワースの蜘蛛の秘匿を破る必要があると分かり、ビルゲンワースへ赴くことにする。 大聖堂へは、ギルバートの勧めの他、合言葉のために向かうことになる。(聖堂街道中のメモ) -ビルゲンワースで赤い月について、蜘蛛と儀式の秘匿について詳しく知る。 ロマを倒し、秘匿を破る。 #br ''ヤハグル~メンシスの悪夢'' -ヤハグルで「メンシスの儀式」が獣の病蔓延の原因であると知り、それを止めにメンシスの悪夢へと赴く。 #br ''月の魔物戦'' -教室棟で青ざめた血と進化についてのメモを見つける。 #br おそらく、以上が本編の流れである。 ヤハグルへ攫われることはプレイヤーの選択に委ねられている部分ではあるものの、 「見たまえ!青ざめた血の空だ!」は攫われることが前提であるメッセージであり、製作者側の意図した流れはこちらであると考えて良いだろう。 (青ざめた血の空について答えている[[インタビュー>青ざめた血]]を参照のこと。) *ストーリー説明A [#t764cf17] ''主人公は「狩りを全うするために」、「青ざめた血を求めて」ヤーナムへ来た。'' 極めて短い説明であるが、これが端的なストーリーラインである。 「狩りを全うする」「青ざめた血」は何を指しているのだろうか? それを考えていきたい。 &br;&color(Red){以下は推測を含む、ストーリーの解釈の一つである。}; まず前提となる知識、『幼年期の終わり』について。 &color(Red){以下は推測を含む、ストーリーの解釈の一つである。(編者:ari)}; #br -''あらすじ'' 主人公は「狩りを全うするために」、「青ざめた血を求めて」ヤーナムへ来た。 しかし、「狩人の悪夢に囚われて」しまう。 この「悪夢を逃れ」、本来の目的を達成するためには「獣の病蔓延の原因を潰す」必要があると知り、 主人公はこの2つの目的を求めて、ヤーナムを冒険することになる。 &br; -''幼年期の終わり'' アーサー・C・クラーク著『幼年期の終わり』という小説がある。 あるときオーバーロードという宇宙人が地球へやって来て、地球人を支配・管理するようになった。 |しかしオーバーロードの真の目的は、オーバーロードが仕える『オーバーマインド』という更なる上位者の意図するところにあった。&br;オーバーマインドは人類を更なる精神的な高みへと誘導し、自らの一部として取り込む事にあった。&br;オーバーロードは彼らの意を受けて人類を破滅から救い、人類が更なる存在へと脱皮する道筋を立てるために地球に派遣されたいわば産婆のようなものであった。&br;人類にその変化のきざしが訪れたとき、人類は過去の世代と断絶し、旧人類は滅亡への道を辿る。&br;旧人類が持つ個としての意識や感情といったものはオーバーマインドとは全く相容れない物だからだ。&br;最期の旧人類が新人類の『幼年期の終わり』を実況する中、オーバーロードは自らの故郷の星へと帰還するところで物語は幕を閉じる。&br;[[アーサー・C・クラーク著 『幼年期の終わり』について>http://blogs.yahoo.co.jp/cicerostop/13699675.html]]| 同著をもじったものが本作のエンディングの一つ「幼年期の始まり」であるとすると 幼年期の始まりとは、主人公の上位者化、新人類世代の始まりを意味し、 旧人類の滅亡を意味する。 +まず主人公本来の目的があること +その下位の目的・それを達成する手段として、獣狩り・獣の病蔓延の原因潰し((獣の病蔓延の原因については3つのエンディング項目にて説明しています))があると考える。 |手記や、人形・ゲールマンのセリフを根拠とする。&br;&br;「忌々しい狩人の悪夢に囚われ、だが逃れたければ…」 ─ 狩人の夢にある手記&br;「君は、ただ、獣を狩ればよい。それが、結局は君の目的にかなう」 ─ ゲールマン&br;「獣を狩り…そして何よりも、あなたの意志のために」 ─ 人形&br;&br;主人公は悪夢に囚われ、それは逃れるべきものである。&br;またセリフは、主人公本来の目的と獣狩りは別物であると示唆している。| &br;これに基づき、ストーリーを解釈する。 #br -''本来の目的とは?'' 本来の目的は「青ざめた血を求め、狩りを全うする」こと。 それ以上でもそれ以下でもなく、ヤーナムへ来る前にその意味するところを知っていたかどうかは不明であるが、 以下の考察では、このゲーム(幼年期の始まりエンド)における「青ざめた血を求めよ」「狩りを全うする」が何を指していたのか を説明していきたいと思う。 &br; -''青ざめた血'' -''青ざめた血を求めよ'' 青ざめた血は上位者の血であり、月の魔物のこと。(([[青ざめた血]]、宮崎氏へのインタビュー参照)) インタビューにおいて宮崎氏は、青ざめた血は上位者の血であると答え、月の魔物の別名であると続けることから 青ざめた血は、上位者一般ではなく月の魔物の血である可能性が高い。 &br;また、教室棟2Fのメモを基にさらに考えを深めてみよう。 |3本の3本目。| |ローレンスたちの月の魔物。「青ざめた血」| |上位者狩り。上位者狩り| |ウィレーム先生は正しい。情けない進化は人の堕落だ| 全て教室棟に落ちているメモである。 「幼年期の始まり」エンドでは、''3本の3本目''のへその緒を消費した上で ''月の魔物「青ざめた血」''を''上位者狩り''すると、上位者へと''進化''する。 &br;以上のようにメモを読み、幼年期エンドで実際に起こっていることを鑑みれば 「青ざめた血を求める」というのは「月の魔物を倒し、上位者となる」ことだと類推できよう。 上位者∋月の魔物であるから、上位者の血∋月の魔物の血であり、 月の魔物を倒すという点に注目すれば、''「月の魔物の血を求めよ」''とするのが簡潔な表現であるように思える。 &br;以上のように教室棟2Fのメモは幼年期エンドのヒント集であると考え、 同エンドで実際に起こっていること、すなわち月の魔物を倒すという点に注目すれば、 「青ざめた血を求めよ」は''「月の魔物の血を求めよ」''と言い換えられるだろう。 &br;月の魔物の血を手に入れること、月の魔物の血の遺志を継承することで、主人公は赤子の上位者へと進化した。 青ざめた血を手に入れ上位者となることが、「狩りを全うするために」必要な条件である。 &br;但し注意しなければならないこととして、上記のメモは全て同じ人物が書いたとは限らず、また主人公が書いたものではない。 主人公の走り書きの「青ざめた血を求めよ」、 及び以下の「主人公の目的である狩りの全う」と必ずしもつながりがあるかは確定的ではなく、曖昧な部分である。 &br; -''狩りを全うする'' 「狩りを全うする」ことを考える前に、エンディング「幼年期の始まり」の意味を考えよう。 前々項で紹介したように、幼年期の始まりとは新人類の始まりを意味する。 「狩りを全うする」とは何かを考える前に、エンディング「幼年期の始まり」について理解を深めておきたい。 そして幼年期の始まりを考える前に、ここで前提とする小説『幼年期の終わり』(アーサー・C・クラーク著)を紹介させてほしい。 --幼年期の終わり あるときオーバーロードという宇宙人が地球へやって来て、地球人を支配・管理するようになった。 |しかしオーバーロードの真の目的は、オーバーロードが仕える『オーバーマインド』という更なる上位者の意図するところにあった。&br;オーバーマインドは人類を更なる精神的な高みへと誘導し、自らの一部として取り込む事にあった。&br;オーバーロードは彼らの意を受けて人類を破滅から救い、人類が更なる存在へと脱皮する道筋を立てるために地球に派遣されたいわば産婆のようなものであった。&br;人類にその変化のきざしが訪れたとき、人類は過去の世代と断絶し、旧人類は滅亡への道を辿る。&br;旧人類が持つ個としての意識や感情といったものはオーバーマインドとは全く相容れない物だからだ。&br;最期の旧人類が新人類の『幼年期の終わり』を実況する中、オーバーロードは自らの故郷の星へと帰還するところで物語は幕を閉じる。&br;[[アーサー・C・クラーク著 『幼年期の終わり』について>http://blogs.yahoo.co.jp/cicerostop/13699675.html]]| &br; --''幼年期の始まり'' 同著をもじったものが本作のエンディングの一つ「幼年期の始まり」であるとすると 幼年期の始まりとは、主人公の上位者化、新人類世代の始まりであり、旧人類世代の滅亡を意味する。 これに、トロフィーの説明文も加えて考えてみよう。 |『人の進化は、次の幼年期に入った』-トロフィー:幼年期の始まり| |『人の進化は、次の幼年期に入った』 ─ トロフィー「幼年期の始まり」| 人類の進化は、サルから始まり、原人へと進み、旧人へと進み、そうして現在の人類へと進んできた。 そして今、人類の進化は、ちょうど新人類へと移り変わる瞬間、新人類が生まれた瞬間にある。 新人類の時代の幼年期である。 これが「幼年期の始まり」の意味だと思う。 旧人類の時代の終わりであり、新人類はまだ赤子の段階であるが、これから新人類が台頭していくだろう。 &br;ではこの「幼年期の始まり」がどう「狩りを全うする」ことに繋がるのか? &br; --''狩りを全うする'' ではこの「幼年期の始まり」がどう「狩りを全うする」ことに繋がるのか? 旧人類から新人類への移り変わり、すなわち''獣を持つ旧人類を終わらせる''、それが狩りを全うすることではないだろうか。 上位者の赤子となった主人公は、新たな人類である上位者の時代を築き、旧人類の時代を終わらせる。 旧人類はみな獣である。 肉体的な意味では獣化する点で獣である。 精神的な意味でも、思考の次元が低く、獣である。((ミコラーシュ「我らの脳に瞳を与え、獣の愚かを克させたまえ」)) 肉体的な意味では獣化する点で獣であるし、精神的な意味でも、思考の次元が低く、獣である。((ミコラーシュ「我らの脳に瞳を与え、獣の愚かを克させたまえ」)) 「狩りを全うする」は"獣"狩りを全うする、と言えるだろう。 主人公の獣狩りはまだ続くのだ。 **3つのエンディング [#t2910c50] それぞれのエンディングは平行に並んだ、等価なものではない。 エンドA「ヤーナムの夜明け」、エンドB「遺志を継ぐもの」、エンドC「幼年期の始まり」とすると、A→B→Cの順序があり、 その順に情報を読み取っていく必要がある。 &br;「''青ざめた血を求めよ。狩りを全うするために''」と「''獣の病蔓延の原因を潰せ。さもなくば、夜はずっと明けない''」 この目的を示す2つのメッセージは、読み取り方がエンディングで異なる。 言い換えれば、エンドAで読み取ることのできる一次的な意味と、エンドCで読み取ることのできる二次的な意味がある。 ***エンドA [#kfa5f7c0] エンドAでは''今回限りの''獣狩りの夜を終わらせ、主人公だけが夜明けを迎えることになる。 &br; -''青ざめた血を求めよ。狩りを全うするために'' 宮崎氏によると「青ざめた血」は2つの解釈がある。 一つは青ざめた血の空であり、もう一つが前述した月の魔物である。 エンドAでは前者のみを手に入れたと解釈することができる。 すなわち、ロマを倒し、青ざめた血の空を手に入れた。 秘匿を破り、メンシスの儀式を止めることで今回の獣狩りを終わらせた、 狩りを全うした、というのがこのメッセージのエンドAにおける読み方である。 &br; -''獣の病蔓延の原因を潰せ。さもなくば、夜はずっと明けない'' 作中で示される通り、獣の病蔓延の原因は赤い月であり、それはメンシス学派が呼んでいる。 エンドAでは原因としてメンシスを潰し、主人公の夜は明けた、ということになる。 |赤い月が近づくとき、人[と獣]の境は曖昧となり…| |メンシスの儀式を止めろ。さもなくば、やがて皆獣となる| |狂人ども、奴らの儀式が月を呼び、そしてそれは隠されている&br;秘匿を破るしかない| &br; 今回、主人公は獣狩りの夜を終わらせたが、ヤーナムはもう獣狩りの必要がなくなったのだろうか? …その答えはエンドBで明かされる。 ***エンドB [#qc4d3089] エンドBはエンドAの裏面であり、続きである。 介錯を受け入れず、ゲールマンを倒すと、主人公はゲールマンの代わりとなって''また獣狩りの夜が始まる''。((エンドB時の人形台詞)) &br; -''青ざめた血を求めよ。狩りを全うするために'' エンドA同様、青ざめた血の空を手に入れ、狩りを全うした と思いきや、また獣狩りの夜が始まっている。 「主人公の今夜の狩り」を全うしただけで、言わば「獣狩りそのもの」を全うしてはいないのだ。 その意味で、青ざめた血の空を手に入れただけでは狩りを全うすることはできない、と言えるだろう。 &br; -''忌々しい狩人の夢に囚われ、だが逃れたければ&br;獣の病蔓延の原因を潰せ。さもなくば、夜はずっと明けない'' エンドAでは獣の病蔓延の原因を潰したように見えるが、実際はどうなのだろうか。 エンドBは、エンドAと同様にメンシスの儀式を止めたはずなのに、''主人公は夢に囚われたまま''である。 獣の病蔓延の原因であるメンシスの儀式を止めたなら、 ゲールマンの介錯を拒んだとしても夢から解放されるのではないだろうか。 その意味で、''獣の病蔓延の原因がメンシスの儀式だけではない''、と言えるのではないだろうか。 これがエンドAの裏ということである。 表向きは獣の病蔓延の原因を潰し、解放されたように見えるが、実は裏を見れば 獣の病蔓延の原因は潰せていないことが分かるのだ。 &br;これは、ゲールマンを倒さなかった場合には、主人公ではなくゲールマンの身に起こる事柄だと推測できる。 つまり、エンドAで主人公が解放された後、その続きでは、ゲールマンはまだ夢から出られず、また獣狩りの夜を迎えるのだ。 エンドAにおける主人公は(乳母を倒した点で優秀ではあるものの)以前の狩人と同様であり、 何度も繰り返される獣狩りの夜の一つを担っただけ、獣狩りのサイクルの一つを担っただけである。 獣狩りは終わらず、次の狩人に託される。 獣狩りのサイクルは、…前々回、前回、今回の獣狩り、次回、次々回…と続いていくだろう。 &br; エンドA/Bでは青ざめた血を半分しか回収しきれておらず、狩りを全うできていない。 獣の病蔓延の原因を半分しか潰せておらず、獣狩りの夜はまた起こる。 ゲールマンが「全て長い夜の夢だったよ…」と言う通り、夜はずっと続いている。 これがエンドBの読み取り方ではないだろうか。 //冗長。またトートロジーが多い。文章は簡潔にまとめましょう。 //まず第一に、主人公の書いたものは「青ざめた血を求めよ。狩りを全うするために」のみです。 //この走り書きからは「主人公は獣狩りの夜が永遠に起こらないことを狩りの全うとしている」などということは一切読み取れません。 //第二に、Bエンドにて主人公が夢に囚われたことは一夜の獣狩りが終わったことと関係ありません。これに関してはゲールマンと同じように月の魔物に囚われたとする考察が一般的ですね。ちなみにAエンドは解放されていますね。 //>獣の病蔓延の原因であるメンシスの儀式を止めたなら、ゲールマンの介錯を拒んだとしても夢から解放されるのではないだろうか。 //論理が成立しておりません。なぜメンシスの儀式を止めれば上位者である月の魔物の支配を拒絶できるのでしょうか。また、Aエンドは解放されていますが。 //第三に、これは注意です。文章を書くときは簡潔に論点をまとめること(特に同じことを何度も書かないように)。また、根拠を書いてから論理的に文章を構成すること。 //後者については文章を読む限り理解が及んでないようなので仕方ないとは思いますが、コメントで議論をしてから結論が出た事柄について文章を載せると幾分か形になります。 //文章を読む限り思いつく考えをそのままだらだらと書いているようなので、そういった文章を直接載せる前に、まずコメント欄で提示し議論してみましょう。 ***エンドC [#h9800171] なぜエンドAおよびエンドBではまた獣狩りの夜が始まるのだろうか? 獣の病蔓延の原因は赤い月である。 そしてエンドBで分かる通り、月の魔物が現れる際に赤い月が現れる。 獣の病蔓延の原因はメンシスの儀式と、月の魔物なのだ。 &br; -''青ざめた血を求めよ。狩りを全うするために'' エンドCでは宮崎氏の言う、2つの意味での青ざめた血を手に入れることができる。 青ざめた血の空と、上位者の血両方だ。 ロマを倒し、儀式の秘匿を暴いた空の色を手に入れ、メンシスの儀式を止めた。 上位者の血を手に入れ、赤子の上位者となった。 &br;しかしながら物語は青ざめた血を手に入れた段階で終わってしまっている。 その点で、「狩りを全うする」の意味は完全に解釈に委ねられている。 本考察では、その解釈を小説『幼年期の終わり』に基づいて行っている、という解釈になる。 本考察では、その解釈を小説『幼年期の終わり』に基づいて行っている。 &br; -''獣の病蔓延の原因を潰せ。さもなくば、夜はずっと明けない'' 獣の病蔓延の原因であるメンシスの儀式を止め、月の魔物を倒した。 真の意味で悪夢を終わらせ、主人公だけでなくヤーナム自体を夜明けに導いた。 &br; -''HUNTED NIGHTMARE'' メルゴーの乳母と月の魔物を倒した際に表示されるメッセージだ。 メルゴーと月の魔物は空間としての悪夢を作り出した上位者たちであり、 それを倒したという意味で例のメッセージが表示されると考えるのは一つの読み取り方である。 それは読み取り方の一つであるが、もう一つの読み方がある。 「狩人の夢を作り出した月の魔物を狩った」、という解釈が一般的ではあるが、 延々と巡り終わらない''獣狩りの夜という名の悪夢''。 その原因であるメルゴーと月の魔物を狩った、という意味でHUNTED NIGHTMAREが表示される と考えるのはどうだろうか。 ***まとめ [#w5483d22] 以上のように、それぞれのエンディングは描写される内容が連続的であり それぞれを並列に見るのではなく、ひとまとまりの物語として読むことができる。 エンドA、エンドB、エンドCと見るのではなく、はじまりからエンドCまでがブラッドボーンの物語だ。 **説Aに対する反論・補足 [#y3664b1e] 反論:エンドAでは解放されているのに、エンドBでは解放されていないという解釈は矛盾があるのでは? 回答:エンドAとエンドBで違うストーリー、パラレルのストーリーであると考えます。 回答:エンドAとエンドBで違うストーリー、深度は違うもののパラレルのストーリーであると考えます。 #br --エンドAはブラッドボーンA、BはブラッドボーンB、CはブラッドボーンCと考えるのも分かりやすいと思います。 ブラッドボーンAはAの前提と目的を達成した物語。 BはBの前提がある物語。 CはCの前提と目的を達成した物語。 それぞれ青ざめた血の定義が異なり、その上での一貫性があります。 &br; --Aでは、青ざめた血=青ざめた血の空です。 青ざめた血が青ざめた血の空だけであるので、ヤーナムの夜明けを見ることができました。 Bでは、青ざめた血=青ざめた血の空(?)です。 A同様青ざめた血の空を手に入れたのに、なぜか結果は異なってしまいました。 つまり、青ざめた血=青ざめた血の空+??です。 青ざめた血の定義が間違っていることを提示するのがBの意味です。 Cでは青ざめた血=青ざめた血の空+月の魔物です。 青ざめた血をきちんと手に入れることができ、上位者の赤子になりました。 &br; --以上のように、エンドAとBでは青ざめた血の定義が異なるために違う結果が生まれる、というのが私の考えであり、解釈の仕方です。 &br; ---蛇足ではありますが、なぜ定義が違うのか、というと それはエンドA<B<Cの順に主人公の啓蒙が高まっていったからというのが説明になります。 Aの主人公は啓蒙が低く、世界に対する認知が甘いため、青ざめた血の意味が1つにしか感じられなかった。 Bの主人公はある程度啓蒙が高かったが、青ざめた血の意味を1つではないと分かる程度だった。 Cの主人公は啓蒙が高く、青ざめた血の意味を完全に知ることができた。 *説B [#d4a0de6f] 別のストーリー説明があればこちらへどうぞ。 *コメント [#yd0d34b3] #pcomment(,reply,10) &color(Red){''&size(20){※できるだけ改行は控えましょう。(不必要にEnterで行変えない!)};''}; &color(Red){''&size(20){※ツリー化を心がけましょう。(レス書き込む前に(&attachref(画像置場/radio.jpg,nolink,ラジオボタン);)をチェック!)};''}; #br |